商品名 | GME検査研究所 | 商品カテゴリ | その他サービス |
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商品説明 |
みなさんは、自分の今の健康状態について、どう思っていますか。日本で、自分は健康だと思っている人が、どのくらいいるか、見てみましょう。
健康だと思う割合は、年齢が下がるほど高く、年齢が上がるほど低くなります。しかし、65歳以上であったとしても、75%の人が少なくとも「ふつう」程度には健康だと答えています。傷病すなわち、けがや病気で通院している人の割合は、20~30代では約2割であるのに対して、65歳以上では約7割と3倍以上であるにもかかわらずで、健康状態の認識は大きく変わらないということがわかります。けがや病気の有無だけが、健康の判断材料でないことがうかがえます。 次に、人々が何を理由に健康だ、と判断するのかについて見てみましょう。厚生労働省の平成26年の「健康意識に関する調査」では、「普段、健康だと感じていますか」と質問して健康状態をたずねた後に、「健康感を判断する際に、重視した事項は何ですか」として、3つまでの回答を求めています。その結果は、「病気がないこと」が63.8%で最も多く、次いで「美味しく飲食できること」が40.6%、「身体が丈夫なこと」が40.3%と、身体的な面が大半を占めています。しかし「不安や悩みがないこと」19.1%、「幸せを感じること」11.9%、「前向きに生きられること」11.0%、「生きがいを感じること」9.5%など、精神的な面の回答も1割ほどあります。
「完全に良好な状態」というところです。少しでも問題があれば、健康でないとするのは問題だ、それは理想に過ぎない、完全を求めれば誰も健康ではなくなってしまう、と批判を受けています。それでも、すでにWHOの健康の定義では、「単に疾病でないとか虚弱でないということではない」と付け加えている点も重要です。言い換えるとネガティブなこと、とくに問題がなければ健康と判断することを否定して、たとえ疾病や虚弱の状態あったとしても、「良好な状態」というポジティブな状態、前向きな状態に目を向けようとしています。
「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます(日本WHO協会訳)」
WHOの健康の定義については、1998年に、身体的、精神的、社会的の3つに加えて、「スピリチュアル」を追加しようという提案がされました。「スピリチュアル」は、「霊的」「宗教的」とも訳されますが、「精神的」という意味でも使われます。当時の日本での議論では、「スピリチュアル」が、よく「精神的」という意味で使われますし、すでにWHOの定義で「身体的」「精神的」「社会的」と訳して使っているので、「スピリチュアル」はもう含まれていると言えるのでは、とされました。この「精神的」の元の英語は、「メンタル(mental)」で、これは「心理学的」とも訳せるのですが、日本の場合、それを「精神的」とすることが多いようです。そこには「神」や「霊」についての、国や地域による文化的な違いもあって、国際的に共通する定義に取り入れることが難しい面があるでしょう。結局、この提案については、現在の定義が機能しているし、緊急性が低いという理由で、そのままで採択されず見送られたままになっています。
ここで改めて、国際的に通用する健康の定義について再確認するため、健康を表す英語「health」について考えてみましょう。「health」の語源は、アングロサクソン語の「hal」です。これは、英語では「whole」にあたり、「全体」や「調和」をあらわしています。「癒す」あるいは「ヒーリング」の「heal」や、「神聖」をあらわす「holy」とも、語源は同じです。「全人的」「全体論的」と訳される、元の英語である「ホリスティック(holistic)」もそうです。
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